従来の孔子学院とは異なり、早稲田大学孔子学院は世界初の「研究型」孔子学院として、若手研究者育成事業、共同研究事業、研究成果出版事業を柱に、高い語学力と専門性を極め、中国と日本の橋渡しとなる人材の育成と輩出を目指しています。

早稲田大学孔子学院は、早稲田大学と中国トップの北京大学が共同で運営します。1982年に学術交流協定を締結して以来、両大学は人的交流を通して着実に親睦を深めてきました。2003年に「早稲田大学-北京大学共同教育研究運営機構」を設立し、両大学の共同教育研究事業を全学的に推進する体制を整備しました。共同教育事業の一環としては、2005年からダブルディグリープログラム事業を開始、両大学が共同で学生教育に取り組んでいます。また、北京大学に隣接する施設において産学連携による共同研究事業を推進しています。早稲田大学孔子学院は、「若手研究者育成事業」「著名学者招聘事業」「日中学術共同研究事業」「早稲田大学孔子学院講義録出版事業」を柱に展開していきます。これまで展開した各事業の内容は、

  1. 中国から著名学識研究者を招聘し、早稲田大学の大学院生を対象とする現代中国関係講座を定期的に開催します。
  2. 早稲田大学在学生を対象に、留学前の中国語講座及び中国思想文化に関する講座を開催します。
  3. 中国を研究対象に、若手研究者を北京大学へ派遣し、中国の研究者と共同研究を展開しています。
  4. 上級中国語学習者を対象に、教育方法研究及び教科書を開発しています。
  5. 中国研究に関する国際学術シンポジウムを開催し、各分野における共同研究を進めます。